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T-82 ヤークトフント主力戦車

T-82 ヤークトフント主力戦車

T-82JagdHundMainBattleTank.jpg
 T-82ヤークトフントはトヴェルシア共和国で開発された主力戦車(MainBattleTank)である。比較的安価で大量に揃えていた従来の東側戦車とは違い、西側諸国へ自らの技術的アドバンテージを示すため高難度の技術をつぎ込み、コストを度外視した作りとなっている。
 そのため当時の最新技術が惜しみなく投入されており、レーザー警報装置を始めとして砲発射型ミサイルや溶接砲塔など先端技術の塊であった。特に計算・入力の自動化の為にコンピュータを積んでいたことから「戦うコンピュータ」とも呼ばれた。

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主要諸元

全長 約24ポッチ(砲身含めず)
全幅 約13.5ポッチ
全高 約7.5ブロック
重量 約43.2t
最高速度 72km/h(路上)
走行可能距離 450km(路上)
主武装
 2A11 125mm滑腔砲
 M88 7.62mm同軸機銃
 M71 12.7mm対空機銃
 9K34 "ゴリヌィチ"砲発射型SACLOS(半自動指令照準線一致誘導)方式ミサイル
各種装備
 1A39射撃管制システム
 6ETs32自動装填装置
 R128-FM無線通信機
 PKUZ-3-NBC防御装置
 砲腔内歪曲検知器
 赤外線投光器
 衛星測位システム
 車内自動消火システム
 レーザー警報システム
 車内空調システム
 自動消火システム
乗員数 3名
開発会社 OKB332(現在のアルマーソ車両工場)

概要

 この車両は前述の通り量産性やコストを度外視した設計になっており、当時の最新技術を結集させた、正に「夢の戦車」とも言える車両で、現在では標準的である溶接構造の砲塔や、自車に対するレーザー照準を検知し乗員へ警報を促すレーザー警報装置、更には砲腔から発射可能な誘導ミサイルの運用能力さえ有している。また高度かつ広範化した射撃管制機器を運用する乗員をサポートする為に計算・入力能力を持つコンピュータを搭載していることで有名である。
 そのためT-65、T-75などア連において主力として運用されていた戦車と比べると生産数が少ないが、それでも合計して3000両を超える数のT-82が量産された。

開発経緯

 この車両が開発されるまで、我が国における数の上での主力はT-65を改良したT-65M、また本国でも生産されたばかりのT-75であった。これら車両は我が国、ひいてはア連全体で採用されているドクトリンにおける「浸透戦術」を実行するにあたり非常に重要な地位を占めるのであるが、第一梯団は敵軍からの攻撃を跳ねのけ、作戦線を食い破り、また無停止進撃を行う必要がある。それを実行可能とするためには敵軍に対し有力な部隊による攻撃が望ましいのであるが、その時点での主装備の技術的優位は僅かばかり西側諸国に傾いており、我が軍が戦闘の主導権を握るのはいささか難しいと思えるような状況であった。
 そこで我が国は独自に戦車開発に着手し、西側の戦車を上回る性能を持つ車両を開発することで、第一梯団及び戦果拡張、後方破壊に重要なOMGにおける優勢を確保しようとした。そうして新型戦車の開発が始まり、OKB49(第49ソコロフ設計局)ではObject477が、またそれが失敗した際の保険としてOKB332(第332アルマーソ設計局)ではObject218が開発された。
 Object477は度々開発に失敗してきたガスタービンエンジン搭載車両を主眼としており、航空機エンジンを製作するOKB277(第277ルチェンコ設計局)と共同で開発に臨んだ。ガスタービンエンジンは小型軽量高出力であるため、交通インフラの貧弱なア連での運用に適した小型軽量な戦車を模索する我が国においては喉から手が出るほど実現したいものであった。しかし、ガスタービンは材料や作成技術の点において非常に高度であるため、航空機分野の弱い我が国では十分な性能を得ることは難しく、またガスタービン自体が燃料を大喰らいし、整備性や信頼性の面で非常に劣るような代物であるため、無停止進撃を是とする我が国のドクトリンに合わず、走行テストでも芳しくない成績を残してしまった。
 一方Object218は、研究を重ねてきた小型な水平対向ディーゼルエンジンの精度を高め、画期的ではないものの信頼性の高い車両に高性能な砲塔を載せるという堅実な車両を指向しており、開発された水平対向ディーゼルは、信頼性、整備性、運用性のどの点においても設計者、要求者どちらの期待も裏切らない優秀なものであった。
 本命であったObject477は結局、ガスタービンエンジンの抱える多くの課題を解決できないままとなってしまったため、それにかかっていた保険を使用することになってしまった。かくしてObject218はトヴェルシア軍で正式採用されることとなり、最終結果が出た1982年の年号に則って「T-82」と命名され量産化される運びとなった。

特徴

 外見上の大きな特徴としては、従来では避弾経視と製造の容易さから鋳造砲塔が多く採用されてきていたが、溶接技術の発展や、複合装甲の効率的な組み込みなどに伴い、戦後本邦初となる溶接砲塔が搭載された。東側諸国特有の小型なシルエットは健在で、砲塔・車体の前面に装甲を集中させることで、高い正面防御能力と低被発見・被弾性、軽量性を獲得している。
 また戦車照準におけるレーザ測距儀(以下LRF)の重要性にいち早く着目し、それに使用されるレーザを検知、警報するシステムが組み込まれている。そして射撃管制には高度な安定装置と照準装置、環境入力装置、ミサイル誘導装置などが導入されることとなり、これらの制御・計算・入力を簡略化するために大規模なコンピュータを搭載しているのも本車の大きな特徴と言えるだろう。
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攻撃面

 搭載された2A11-125㎜滑腔砲は、APFSDSやHEATなど各種砲弾に加え、大蛇の神を意味する"ゴリヌィチ"と名付けられた誘導ミサイルを発射することが可能であり、これにより最大交戦距離を4000㎞まで高めることが出来ている。これらの主砲発射弾はコンピュータや二軸安定化装置、"レデュート"砲手用照準器などを含む1A39射撃管制システムによってほぼ自動的に安定化され高精度の射撃が可能である。
 6ETs32自動装填装置は、以前の自動装填装置で懸念されていた乗員との接触トラブルや、耐火性などを鑑みて金属隔壁によって乗員区画と分離され、これにより多少整備性や弾薬の補充に手間取ることになるものの、代わりに高い信頼性と安全性を手に入れており、また発射レートも若干向上し、6ETs15の7.2shell/secondから6.0sh/scと速くなっている。また断熱袖、排煙器を装備しており、防盾近くに取り付けられた砲腔内歪曲検知器などを加え、整備性や砲身寿命が向上している。

 ただ、夜間暗視能力は西側諸国に対してかなり後れを取っており、西側戦車がパッシブモードで1100m、アクティブモードで1600mを見渡せることが可能であるのに対し、本車に搭載されたTPN-13-2暗視装置の夜間暗視能力はパッシブモードで850m、赤外線投光器を用いたアクティブモードでは1300m程度でしかなく、更にその画像は見やすいと言えるものではなかった。
 またコンピュータによる自動計算・入力機能を付けたは良いものの、環境センサ類の多くは自動化されておらず、乗員が入力する必要があり、更にこのコンピュータを搭載したことで余剰電力の殆どを持っていかれる為、車両の電化システムをフル稼働すると3時間で機能不全に陥ってしまうなど無視できない欠陥があった。

防御面

 本車両の防御機能はパッシブ・アクティブ、ソフト・ハード面に置いてかなり優秀であり、トヴェルシアの装甲技術が現在に至るも世界的に見て非常に高いものである由縁を見ることが出来る。
 まず基本レイアウトとして東側諸国特有の低姿勢、小シルエットにより発見性や避弾性、軽量性、輸送性などの点において大きなメリットを持っており、また扇形の砲塔は正面と斜め前方に対する防御力を集中させるとともに、防御の必要性の薄い後面や側面における過剰な防御力を排除することで、最小限の砲塔重量で最大限の防御能力を得ることに腐心しているのが窺える。車体も同様であり、正面とやや斜め前面においては重防御を敷いているが、側面や後方の装甲を抑えるような形になっている。このようなレイアウトを採用する主な理由は、やはり我が軍におけるドクトリンの影響が大きく、前進・正面突破を是とする我が国では、その機動と砲塔の旋回によって重防御面を敵勢力に指向することで実質的な防御力を高めるとともに、我が国を始めとした東側諸国の軟弱な交通インフラ、チェルノゼムが生み出す広範な泥濘地などを走破する上で軽量性、小型性は無視できないものであるためこのようなレイアウトが積極的に採用されたのである。また弾薬配置などもこれに大きく絡んでおり、基本的に戦車というものは被弾率の高い砲塔に比べ、下に行くほど被弾率が低くなる傾向があり(小型化した砲塔シルエットには被弾が少なくなるため統計的には車体の方が被弾率が高いように見える)、それに伴い弾薬架などを車体下方に配置することで誘爆の危険性を少しでも下げようという狙いがあった。我が国において戦闘力を保って戦力を残存・前進させることが、どれほど重要視されているかが分かるであろう。
 さて、そんな用兵思想の影響をもろに受けている本車両ではあるが、前述の通り従来ではセラミック球や拘束セラミックなどを封入した複合装甲やハニカム構造のセラミック封入チタン柱を並べた間に弾性重合体を流し込んだ高硬度鋼の塊を鋳造砲塔のポケットに入れて封入するなどの工夫が行われてきたが、本車両では均質圧延鋼に非拘束セラミック、弾性重合体を重ねた複合装甲が採用されているなど進んだ材料工学などの技術が惜しみなく投入されていることが分かる。これによりHEATだけでなくAPFSDSなどに対する強靭性を確保する事を可能にし、砲塔正面はRHA換算で対125mmAPFSDSで700、HEATで900㎜ほどの防御能力を有しており、当時としてはまさに世界最高レベルの防御力だと言える。なおObject477では均質圧延鋼にガラス繊維強化プラスチック、高硬度鋼を積層したものが採用されていた。
 そして早期からLRFの発するレーザに着目したレーザ検知器、そしてそれに紐づけられた煙幕発射器により有効的な対照準手段を装備している。また土埃による操縦手の視界の悪化ややタレットリングへの跳弾を防止する車体前面に取り付けられたV字鋼板や敵勢力による積極的核攻撃を想定した高いNBC防御能力、局所戦闘を考慮した車内空調装置、自動消火システムなど人員への配慮がされた設計にもなっている。

 しかし一方でレーザ検知器は装備したものの、黎明期であるがゆえ入射方向までは特定することが出来ないため、どの方向から照射されているかが分からず見当違いの方向に煙幕を展張させることもしばしばあった。また前述のようにコンピュータ等の排気類が異常なほどに多いためIRステルス性は最悪で、使わなければとは言うものの赤外線投光器も合わせると、西側諸国の熱赤外線照準器からはT-82のペリスコープにこびりついた埃の一つに至るまで手に取るように判別可能であるという。
 さらに野戦では有効と判断された弾薬配置も、市街地への突入や高地でのコンボイの護衛などの任務に回された際に、高いところから脆弱部を狙って対戦車ロケットなどが撃ち下される事により、薄い装甲部を貫いて車体弾架に侵入し爆発炎上するなど非常に大きな損害を被ることが多々あった。

機動面

 現時点で書けることは多くないが、水平対向ディーゼルエンジンは確かに小型高出力で信頼性、整備性、運用性において試験時には優れた成績を残した。だがそれが、使われた車体、運用される状況に見合うものとは限らず、運用される年月が経つにつれて少なからぬ改善点を現出していったことは想像に難くないだろう。

ギャラリー

 DSC_0012.jpg 威圧感のある車両外観は侵攻した地域の現地住民を黙らせるのに十二分な効力を発揮する。対戦車戦闘を主眼に作られた車両ではあるが、実際の相手は非力なゲリラや一般住民という場合がほとんどだった。しかし彼らを侮れば、この鋼鉄の猛獣がガラクタのスクラップになるのを目撃することになるだろう。
 DSC_00015.jpg 陸軍兵が"タンクデサント"して戦場に向かうところ。砲塔旋回の妨げになりはするが、徒歩移動よりは迅速な移動と展開が可能と考えられ、現場レベルでは陸軍教範を無視し、むしろ推奨することすらあったという。困るのは戦車兵と政治将校のみである。
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イリヤ@TAlSR

Author:イリヤ@TAlSR
トヴェルシア・アルヴェルシア社会主義共和国代表の主権者です。
映画などが好き。
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